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Channel: 仮想新宿隠遁生活
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以前からモキュメンタリーは好きだがホラーは苦手と言っているが大抵モキュメンタリーはホラー、問題。

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TVerのモキュメンタリー物を愛好しているうちに、このままだとホラーファンになってしまいそうなのだが、去年「フェイクドキュメンタリーQ」の一話見て、おれやっぱホラー苦手だわってなったんだよな…でもやっぱりもう一度フェイクドキュメンタリーQにチャレンジしてみるか…。

 

「Aマッソの奥様ッソ」は見せすぎで「イシナガキクエを探しています」は見せなさすぎ、だから「このテープ持ってないですか?」は絶妙なバランスだったという意見を見かけたけど、「このテープ~」の発狂っぷりが好きじゃなかったので「イシナガキクエ」のあっさり感のほうが好きかも。本来丸投げは好きじゃないけども…。

 

自分は講談社ノベルスのミステリーを読んでいた時期があって、今は全く読んでないけどミステリで育ってきた感覚があるので、答えがあって解決する快感を欲しがるが、ホラーはそうじゃないというのが最近よくわかってきた。答えがあったら怖くないから、ホラーは回答をぼやかす。ホラーが苦手なのは単純に怖いのが嫌だからだが、こういうオチの無さにモヤモヤするというのもある。ただその反面そういうものに対する考察を読むのは好きなので(自分でうまい考察とかはなかなか出来ないし思い浮かばない)、作品にある程度の「余白」があったほうが面白い、という意見もよくわかる(と言いたい)。

「奥様ッソ」や「放送禁止」も謎解き感覚で見てた気がするし、大好きな「ひぐらしの鳴く頃に」はホラー要素はスパイスであって本質はミステリ・エンタメだと思っているし、去年超絶流行って俺もすげぇ興奮したWeb小説「近畿地方のとある場所について」(読んでいない方へ、全員必読です)もミステリ的に受け取っていた気がする。

で、今回の「イシナガキクエを探しています」の視聴者のツイートとか見てたら、そもそもあの「公開捜索番組」という設定とあの画が不気味でゾクゾクするとか、そういう「構造・設定」とか「画的」な不気味さ・怖さを評価している(おそらく)ホラーファンの方を見かけた。もちろん考察を楽しんでいる人達も多いし、いまどきはそちらの受容(需要)が強いんだろうし俺もそちら側に属する視聴者だが、ホラーの作り手側のこだわりって前者(構造・設定とか画的な不気味さ)にこだわってそうだなと思ったし、俺は「まーたモキュメンタリー始まったよw」って話半分くらいの受け取り方した部分も、ホラーファンは敏感に感じ取るんだな、と思った。

で、なんかこういうのって、普通のJ-POPとか聴いている人がUSインディとかドリームポップとか聞くと「盛り上がりどころもないフワフワした音楽どこがいいの?何が楽しいの?」って思うけどそういうの好きな人は「そこがいいんじゃん」みたいな、そういうジャンルの特徴のところと言うか、旨みに敏感になっているよな、それと同じなんだろうなとか思った。ロックの聴き方とジャズの聴き方とテクノの聴き方って違っててコツを掴めば良さがわかったりするんだけどみたいな話というか、「楽しみ方」というのはある程度存在するんだという。さらに話を広げると、優れた芸人って面白い人というより「面白いもの」を見つけるのが上手い人、いろんなことを面白がる人だなと思ったりするので(誰かの受け売りだが)、結局は敏感に生きている感度の高い人になりたいッスね、という話です。感度高く生きてても疲れるだけって気もするが。

 

t.co

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これ以外にもかつて多分Aマッソの単独のときに大森時生の手の入ったライブがあってそのときのインタビューを読んだが、わかったよ、大森時生はTwitterフォローしました。


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